経済成長理論を齧ったとか言う経済学徒がいたらAcemogluって知ってる?って聞いてごらん。もし知らなかったらそいつは相当モグリだ。そんなレベルで超一流な研究者であるところのD.Acemogluって先生がMITにいる。彼は2000年以降、経済成長と制度の関係について理論・実証ともに研究を進めてきている。こうした分野に関する彼の考え方が2009年のプレゼンテーションで完結まとめられているのでレビューしよう。
The Key to Economic Growth:Why Some Nations Flourish While Others Fail
(こちら:PDF)
21世紀になったってのに世界にはビックリするくらい貧しい国が山のように存在している。そんな埋まらない所得格差(平均年収がアメリカ人のn分の1だ何てげっそりするような比較を持ち出されること請け合いだ)は何によって説明できるだろう?キチンと成長理論を学んできた人なら次の4つをあげるだろうね。
- Physical Capitalが足りない(貧しい国って十分に貯蓄できないんだよね)
- Human Capitalが足りない(貧しい国って教育とかスキルに十分投資できないんだよね)
- Technologyが遅れてる(貧しい国ってR&DやTechnology Adoption十分にできないんだよね)
- Marketが悪い(途上国ってば金融インフラもクソだし、情報もぐじゃぐじゃ、市場メカニズム上手く働いてないみたいだね)
素晴らしい。ごもっとも! Solow Model でも Optimal Growth Model でも もうちょっとめんどーなら Endogenous Growth Modelでも (そーりー知らなかったらコレとかコレとかもすこしあれならコレとか眺めてくれ) そうだけど、上の4つは長期の成長率に随分と決定的な影響をおよぼすよね。
でも良く考えてごらん。何で貯蓄しないと(できない)?何で教育に投資しない(できない)?何で技術を受け入れない(受け入れられない)?なんで市場はまずい事になってる?上の4つが長期的な経済成長に対して死ぬほど重要なことは山のような研究によって結構な確度で確かめられている。じゃあ、そんな大事な4つの要素が欠けちゃう原因って??
Potencial AnswerはIncentiveって言ってる。
そしてそのIncentiveを作るのがInstitutionsだって話にもってくわけ!
って事で続きは次の記事に譲るわけ(ワイン飲んでるから
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