2011年12月21日水曜日

論文発表、散歩

昨日は修士論文を所属する専攻のセミナーで発表した。

既存理論の関連から導いた推定方針とモチベーションは明確で分かりやすいとコメントを頂いた。
一方、発表に漕ぎつけるまでに推定自体にあっぷあっぷだったため、既存研究にない貢献の部分をより分かりやすく伝える事が出来なかった。また、推定結果の解釈ももう少し直観に訴えかける事例が浮かべばよかった。

推定手法や理論が難しくなったところで問われるものは変わらないと改めて認識した。

■新規性 ■価値
今までにない点はどこか?
貢献はどの程度価値あるものか?
そして、これらが分かりやすいかどうか。

もっと簡潔にエッジを立てて論文構成、プレゼン資料を作ろうと思う。




目的を定め、効率的にそれを解くという所作が日常生活から染みついている現代人の例にもれず僕も日々そうした生活方針をとって生きている (残念な事に専門分野においても明示的にせよそうでないにせよ日々最適化問題に直面している嗚呼)


然るに、目的なくどこかへ行くという行為はあまりした事がない。

しかし、この日は例外。徹夜明けで発表も終わった僕はどこか行ったことのない所へ行こうと思い立って神楽坂に初めて訪れた。




不思議な気分だったが目的なく初めて訪れる場所をきょろきょろしながらタラタラ歩くのは案外悪くない。普段よりも不思議と進める足も遅い。そもそも、初めて訪れる場所でも最近は周囲を具に見回しながら歩く事は少ない。

何時だってぼく、もしくは少なくない僕たちは目的地を定め、そこへの最短距離をiPhoneの画面で確認しながら、そして食べログで現地の旨い食べ物を探しながら歩いている。






街並みにワクワクしながら少し散歩をした後、以前から行ってみたいと思っていたBARがある事を思い出した。iPhoneを取り出し食べログで住所を確認し、GPSを駆使して最短距離でお店へ向かう。

結果は臨時休業だ。いつもの自分の行動形態に戻った途端にこれだとは何だか滑稽な日だったが悪くもないものだと感じた。次に目的ない散歩をするのは何年後になるだろう。

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