2013年6月19日水曜日

事業計画策定ティップス:メッシュ・メッシュ・メッシュ、なにはともあれメッシュ

先日まで入っていた案件で事業計画策定に携わった。計画のモデルを作りこむってのを主に担当したので、そういった観点から気がついたティップスなどまとめていく。

■メッシュ・メッシュ・メッシュ、なにはともあれメッシュ



事業計画の中でも特にトップラインは製品や地域、事業ごとの積上で作りこむ事が多い。その場合、最終的に提出するモデルをどういったメッシュで作りこむかをプロジェクト開始直後にすり合わせる事が最も重要。

そうした場合、誰が何のために使う事業計画なのかに立ち返る必要がある。

作成した事業計画を受領した対象会社がその計画に基づきモニタリングをして行きたい場合は、かなり詳細に作り込む必要がある。例えば、対象会社が管理している製品単位ごとに損益を月次レベルで追えるようにモデルを積み上げることが考えられる。そうした粒度で作らないと損益が悪化した時に、原因を把握しきれなくなる(どの製品の売上が計画値を下回ったのか?どの製品のコストが計画値を上回ったのか?etc)

一方、対象会社に投資を検討しているファンドから事業計画策定の案件を受注したケースを考えてみよう。彼らは、LPを十分に説得できる粒度の事業計画でよいと言うかもしれない。そうした場合は、詳細な製品単位での積上と言うよりは、製品群ごとの積上でよいと言う風に落ち着くかもしれない。この場合は、大まかな収益性の見立てを知りたいわけだから。

誰が何のために使う計画かを明確にしてからメッシュを確定し、そのメッシュでよいかを関係者の間で合意を取っておかないと、プロジェクトの中盤~終盤にかけてモデルを全部作り直しと言う下っ端が最も泣きを見るパターンが実現してしまうので、ここらへんは確実におさえて行きたい。

とはいえ、上記はあるべき論っちゃあるべき論なわけで、実際の所は対象会社がどの粒度でデータを管理しているかにモデルの詳細度の上限は制約されてしまう事が大半でしょう。

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