金融危機後に大分話題になったブラックスワンだけれども、今更ながら手に取ってみた。
中身には一切触れたことがないにも関わらず、twitterやらblogやらで大方の中身が伝わってくるのは便利なのかロスなのか。とは言え、ほんとかどうか事前に僕が聞いていた内容は大方こんなもんだった。
- 現実の世界のリスクを正規分布で近似すると誤りを犯しうる。現実は、我々が思っている以上にファットテールなんだ。
- 件の金融危機だが、事前にリスクを評価して作った金融商品や各種の制度、取引は【経済全体が一気に機能不全になるシステミック・リスク】を加味して作られていなかった。
- リスクを完全に管理することは出来ない。我々は不確実性に直面しなくてはならない。ではどうする。
これが正しいかどうかは知らないのでこれから読み進めていって検証しなくてはならない。
なぜ今更ながらブラックスワンを手に取ったかと言うと、昨今の経済事情が非常に不確実性にあふれて来たからだ。アメリカの債務不履行もそうであるし、ユーロ圏のソブリンリスクもそう。このタイミングで金融危機と異なったブラックスワンが舞い降りそうであるからして、今読み始めたら面白そうだろうと思ったのだ。
プロローグからして正規分布の密度関数『ベル型カーブ』を『壮大な知的詐欺(Great Intellectual Fraud)』と呼ぶもんだから、案外と読ませ方もうまい著者であると思った。彼に言わせれば、こうした正規分布に基づいた推論は『不確実性を飼いならしたような気にさせる』ものにすぎないと。
これから読むのが楽しみであるが、遅々として進まない読書生活、新たなブラックスワンが舞い降りる前に読み終わるのだろうか。
余談だが、映画『ブラックスワン』はこの本を映画化したものだと当初真剣に思い込んでいたし、一体どうやってこんな本を映画化するのかと考えたりもした。ちなみに映画『ブラックスワン』は素晴らしい映画だった。
余談だが、映画『ブラックスワン』はこの本を映画化したものだと当初真剣に思い込んでいたし、一体どうやってこんな本を映画化するのかと考えたりもした。ちなみに映画『ブラックスワン』は素晴らしい映画だった。
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