最強のコスト削減とは言うものの本書が対象としているのは「間接材コスト」の削減のみで、人件費の削減や資産圧縮、製造原材料費の削減などには触れられていません。
人件費削減は、従業員のモチベーションが下がったり、キーパーソンの流出につながったりとデメリットが大きい。
原材料費に関しては、調達の部署を持っている企業も多く、これに関しては十分にコスト削減されている可能性が高い。
と言うわけで、削減余地の大きい間接材コストにフォーカスを当てているそうです。
ざっくりとしたポイントとしては下記
・社内で分散して発注してしまっている場合は、窓口を一本化してボリュームディスカウントを狙いましょう
・原価推計によって妥当なコスト水準を見積もり、コスト削減余地を見積りましょう
・サプライヤーが複数いる場合は、サプライヤー間で競争させてコスト左舷を狙いましょう
などなど
割りと当たり前っちゃ当たり前な事が書かれてる訳ですが、もう少し具体的な事は費目ごとに(例えば第三章印刷費、第四章諸費など、この細かさで章がたつのかと驚いた訳ですが)書かれているので、実際のPJの際にはそれぞれの費目の章を読み返してみると良いように思います。IT費用と物流費の章は少々表面的な記述に終始しているので、これらに関しては別の本を参照したほうが良さそうですね。
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