先日まで入っていた案件で事業計画策定に携わった。計画のモデルを作りこむってのを主に担当したので、そういった観点から気がついたティップスなどまとめていく。
■メッシュ・メッシュ・メッシュ、なにはともあれメッシュ
事業計画の中でも特にトップラインは製品や地域、事業ごとの積上で作りこむ事が多い。その場合、最終的に提出するモデルをどういったメッシュで作りこむかをプロジェクト開始直後にすり合わせる事が最も重要。
そうした場合、誰が何のために使う事業計画なのかに立ち返る必要がある。
作成した事業計画を受領した対象会社がその計画に基づきモニタリングをして行きたい場合は、かなり詳細に作り込む必要がある。例えば、対象会社が管理している製品単位ごとに損益を月次レベルで追えるようにモデルを積み上げることが考えられる。そうした粒度で作らないと損益が悪化した時に、原因を把握しきれなくなる(どの製品の売上が計画値を下回ったのか?どの製品のコストが計画値を上回ったのか?etc)
一方、対象会社に投資を検討しているファンドから事業計画策定の案件を受注したケースを考えてみよう。彼らは、LPを十分に説得できる粒度の事業計画でよいと言うかもしれない。そうした場合は、詳細な製品単位での積上と言うよりは、製品群ごとの積上でよいと言う風に落ち着くかもしれない。この場合は、大まかな収益性の見立てを知りたいわけだから。
誰が何のために使う計画かを明確にしてからメッシュを確定し、そのメッシュでよいかを関係者の間で合意を取っておかないと、プロジェクトの中盤~終盤にかけてモデルを全部作り直しと言う下っ端が最も泣きを見るパターンが実現してしまうので、ここらへんは確実におさえて行きたい。
とはいえ、上記はあるべき論っちゃあるべき論なわけで、実際の所は対象会社がどの粒度でデータを管理しているかにモデルの詳細度の上限は制約されてしまう事が大半でしょう。
2013年6月19日水曜日
2013年4月12日金曜日
香水選びで失敗しない2つのtipps
ショップで匂いを試してみてお気に入りを発見。勢いあまって買ってみたはいいものの、後日使ってみたら「え、印象ちげぇ…」ということは、まま起きうる事です。
そうした事態をなるべく避けるためのtippsが以下。とても簡単だけど、ハズレを引く確率はぐっと下がると思う。
■ミドルノート、ラストノートも確認しよう
使ってみて印象が違うって事態を避けるためにはこれが効果的です。
香水は、時間を追ってトップノート→ミドルノート→ラストノートと香りを変化させます。揮発しやすい成分のものから最初のニュアンスが強く出てくる訳ですが、当然、ショップで一振りかけてみた印象はトップノートのものだけになります。
購入してから実際に使ってみると、ミドルノートやラストノートの香りが気に食わないということは十分にありえる事です。特にラストノートは、甘い香りや重めの香りが残ることが多いので、このへんで好みが分かれやすい印象があります。
トップノートは、30分程度続き、その後、ミドルノートが3時間程度、ラストノートはおよそ半日程度持続すると言われています。パフューマーもミドルノートをその香水のメインと想定して調香していますので、購入を検討する際は、ミドルノートを確認してから購入することが無難でしょう。
ショップではたいてい匂いをお試しするための紙(これをおしゃれに言うと、ムエット(試香紙)となる)を置いてますし、それをビニールの袋にいれて持ち帰らせてくれるので、これを貰って帰って、ミドルノート、ラストノートを確認してみるといいでしょう。
(ちなみに、伊勢丹のパフュームコーナーのエルメスでは、むかし、庭シリーズのデザインされたムエットが配られてたりしてました↓)
■肌にのせる
香水は、温度変化によって香りのニュアンスが変化していきます。ざっくりと言うと体温が高いほど香りは拡散しやすいと言えるでしょう。
香水は複数の香料を調合して作っている訳ですが、香料ごとにどの温度でどの程度香り立つかは異なります。ですので、温度によって、つまり付ける人の体温によって、同じ香水でもニュアンスが微妙に異なってきます。
先ほど、ムエットを使ってトップノート、ミドルノート、ラストノートを確認したほうがよいと書きましたが、自分がつけた時に自分が気に入るニュアンスになるかを確認する意味でも、自分の肌にのせてみることは重要です。
温度について書きましたが、これはつまり付ける身体の部位やその日の気温によっても異なりうると言うことです。このへん、季節を考えて香水を選んだり、シチュエーションにあわせて付ける部位を変えてみたりすると楽しいと思います。
と、手軽だけど手堅い方法をご紹介しました。ショップで第一印象で飛びついて買っちゃうのは危ないよって話でした。
2013年1月9日水曜日
経済学トップジャーナル9つの事実
明けましておめでとうございます。新年の豊富やそれに類するエントリーなどモノともせず、2013年最初のエントリーは経済学トップジャーナルの最近の傾向に関する論文の紹介になります。
先日、NBERに載った"Nine Facts about Top Journals in Economics"をご紹介。
経済学の世界でトップ5のジャーナルといえば、Econometrica / American Economic Review / Journal of Political Economy / Quarterly Journal of Economics / Review of Economic Studies ですが、今回NBERに載った論文は、これら5つのジャーナルに関するデータを時系列で集め、1970年代と現在でどういった変化があるかをまとめています。
- 年間投稿数は倍増(1990年→2012年)
- 1年間にTop5に掲載される論文の数は、1970年代後半の400本から直近300本に減少している
- AERはTop5合計のパブリケーション数の40%を占める
- 最近パブリッシュされる論文は平均して1970年代のものよりも3倍長い
- 論文1本あたりの著者の数は、1970年代の1.3人から2.3人に増えた
- Top5に掲載された論文はめちゃくちゃ引用される
- QJEはTop5の中での引用数ランキングを4位から1位にあげている
- 長かったり、共著者が多かったりするほうが引用数が多くなる
- 開発経済学や国際経済学の引用は増えてるけど、理論とエコノメはこのところ減ってきてる
1と2の為にacceptされる確率は15%から6%に下がっているらしく、本当に狭き門になっている様です。
3は確かに実感がありますね(AcemogluもAERに山のようにパブリッシュしてますね…)
4は院生泣かせかと(笑
5は自然科学同様の傾向ですね。専門が細分化されるほど、共著者の数は増えていくのは自然な流れと言えます。
6,8,9はまあそんなもんかなと言った感じですが、7は全く肌感がなかったので意外でした。
さて、これをみて業界関係者の皆さんは何を思ったのか、それを考えるのも楽しそうです。
2012年12月27日木曜日
【雑感】今年最後のプロジェクト
約一ヶ月程度はいっていた案件の中間報告会が今日終わりました。
売上高兆円超えクラスの所謂大企業の案件は初めてでしたが、今までコンサル業界でこういう事あるよと聞いていた色々なことが起きました。
このくらいデカイ企業の本部長クラスの人は、本気で自社の方向性に悩んでいるし、大まかな問題点は把握しているけど、ここぞと言う意思決定が出来ない(決断するに足りる分析、洞察などが足りていない)状況にあると言う事を実感しました。
また、何回かの経過報告会の中で経営企画の方が、私達があなた方に求める事は『当社の常識が業界の非常識となっているポイント』(=勝ち組の勝ち方から乖離してしまっている所)を第三者として指摘する事と言ったことは、働き出す前からコンサル業界あるあるとして聞いていた事であり、ある業界に所属しながら自社を客観的に評価することは本当に難しいんだなあと実感しました(消費者として、うはッwwwこんな製品いらねーって出す前に気づけよwwwとか言うのは容易いですが…)
自分の事に引き戻すと、徐々に市場動向の分析や競合財務分析など計数的なセクションをザラッと投げてもらえるようにはなってきています。とはいえ、まだまだ数値のミスや推計の仕方の詰めなど反省点ばかりで、特に一個ランクうえの若手の先輩には細部にわたってフォローをして頂いて頭が全く上がらなすぎて地面にのめり込んでいる程です。
研修が終わって働き出してから凡そ半年程度が経過しましたが、ここいら辺で何が出来るようになったのか、何が出来ないのか、何をしたいのか、その辺を年末に棚卸出来たらと思います。
2012年11月23日金曜日
【定点観測】5年後に何をしていたいかをコンサルタント一年生に聞いてみると
「5年後に何をしていたいか」
会社の飲み会で本気の質問か酒のツマミか分からないが上司に聞かれる事がある。メンターとの面談でも形式上必要なのか私のメンターが個人的に聞いて来た事なのか分からないが、同様の問いかけを投げかけられる事がある。いずれにせよコンサルタントとは、この問いかけが大好きな様だ。
私の現在の応えは「目の前の事に手一杯でそんな事を考えるゆとりがない」が正直な所だ。飲みの席でも上司には正直にそう伝えた。「なんだつまんねー」と言うリアクションも予見していたが、意外なことに上司の反応はコンサル一年生はそんなもんだよなと言う同意であった。
実際5年後に何をしたいかを今持てていない事は、あまり悲観していない。昔から自分にある傾向だが、数年後にしたい事は何となくふっと降って来て、何となくその通りやって来てたから、今もまたそれが降ってくるのを待てばいいと思っているからだ。それが、一年以上降ってこなかったら仕事に流されている事だろうと判断して、その時に考えればよいと思う事にした。いずれにせよ、今は目の前の事で学ぶ事が多すぎるし、それを吸収して走っているのが単純に楽しいのだ。
長い目で見てやりたい事はぶれていない様な気がする。上司と話をする中で再びそれを思い出して、今はいいけど、もう半年したらまた考えてみようと言う気持ちにもなった。
物事の進め方の王道は、適切な目標を設定し、バックワードインダクションに現在、これからの行動を計画し粛々と進めて行く事の様に思う。
そのうち、またその軌道にもどるだろう。
会社の飲み会で本気の質問か酒のツマミか分からないが上司に聞かれる事がある。メンターとの面談でも形式上必要なのか私のメンターが個人的に聞いて来た事なのか分からないが、同様の問いかけを投げかけられる事がある。いずれにせよコンサルタントとは、この問いかけが大好きな様だ。
私の現在の応えは「目の前の事に手一杯でそんな事を考えるゆとりがない」が正直な所だ。飲みの席でも上司には正直にそう伝えた。「なんだつまんねー」と言うリアクションも予見していたが、意外なことに上司の反応はコンサル一年生はそんなもんだよなと言う同意であった。
実際5年後に何をしたいかを今持てていない事は、あまり悲観していない。昔から自分にある傾向だが、数年後にしたい事は何となくふっと降って来て、何となくその通りやって来てたから、今もまたそれが降ってくるのを待てばいいと思っているからだ。それが、一年以上降ってこなかったら仕事に流されている事だろうと判断して、その時に考えればよいと思う事にした。いずれにせよ、今は目の前の事で学ぶ事が多すぎるし、それを吸収して走っているのが単純に楽しいのだ。
長い目で見てやりたい事はぶれていない様な気がする。上司と話をする中で再びそれを思い出して、今はいいけど、もう半年したらまた考えてみようと言う気持ちにもなった。
物事の進め方の王道は、適切な目標を設定し、バックワードインダクションに現在、これからの行動を計画し粛々と進めて行く事の様に思う。
そのうち、またその軌道にもどるだろう。
2012年11月7日水曜日
BI市場雑感
BigDataがバズワードでにわかに盛り上がってきている昨今ですが、それに関連してBIツール市場の動向も最近ささっと見た範囲で雑感を吐き出したいと思います。
■全体の概況としては…
外資系を中心に、2007年前後ERPベンダーやコンピュータ関連の会社が相次いでBIツール関連の企業買収を進めており、従来は分析の専門家向けの単品製品だったBIツールが、企業の基幹システムの中で財務、営業、マーケティングなど経営の多岐にわたり分析機能を提供する製品へと位置づけを変えてきているそうです。
事例として分かりやすいのはIBMのSPSS買収でしょうか。
統計や経済学関連の人は御存知の方も多いでしょうが、SPSSは従来統計分析をするためのソフトウェアで、研究関連を中心に使われることが多い印象を持っていました。IBMのSPSS買収も、ビックデータとか言われるようにビジネスに関連して増え続けるデータの山を統計的に分析し、意思決定に役立つソリューションを提供するために買収したものと思われます。
こうした個別の分析機能を提供しているBIツールの買収が進んだことで、BIツールは基幹系システムとの連携の中でデータの分析・レポーティングに使われることが増えてきたといえます。
もう一つの流れは、ハードウェアの性能向上や分散処理技術の発達が挙げられます。
日々蓄積されるデータは構造化データだけではなく非構造化データまで含め爆発的に増えているということは周知の事と思いますが、サーバやストレージと言ったハードウェアの性能向上や、分散処理技術の発達によって、従来よりも短時間により大きなデータを処理する事が可能になってきておりBIツール、案外つかえるかも?と言った流れだそうです。
■とはいえ…
一点目で触れたBIツールベンダーの買収の話も美味しい話だけではなく、買収側の既存基幹システムとのデータの整合性などイマイチ連携がうまくいっていないと言う話も聞くわけです。これとは別に、IBMってSPSS買ったはいいけど今どう活用してるっけってのは、私が知らないだけだとは思いますがイマイチはっきりしていないと言う印象です。
さはありながら、大型買収案件が相次いだ2007年あたりからカレコレ5年ほど経過してパッケージ同士の連携も進んできているでしょうし、ビッグデータブームと併せ今後の方向性はどうなんだっては話です(要調査
二点目で触れた処理速度、処理キャパの話も話としてはそうなのですが、分析する武器はあれど活用できないとはままある話で、BIツールを導入した企業のアンケート調査では、事前に期待したよりも経営の意思決定に役立てる事は出来なかったなんてアンケート結果はまま目にするものです。
実際のところ、大量のデータをどの様に分析するのかと言ったビジネス面での人材・スキル不足や、統計的な手続きをきちんと行える人材不足(BIやビッグデータを担当するシステム関係の部署の方は、システムの事には詳しいかもしれないが、統計の専門家ではない事はままあるでしょう)など活用面に課題は山積されている様子です。
とまあビッグデータに関連して結構あつい分野であるものの、課題やなんやを見ていくとあーやこーやあるなと言った感じです、興味深い市場ですが。
2012年9月14日金曜日
競合調査のきっかけとしてのM&A事例調査
「ちょっとX社の戦略簡単に調べておいて」
コンサルをやっているとこうしたお題が降ってくる事があります。そのために過去のでかいM&Aの事例を調査するのはひとつの方法と言えるでしょう。額がデカイほど、戦略上どうしても実現したい事を表している可能性が高いからです。
「(X社の戦略の移り変わりを知りたいから)Y社買収の時の買収目的調べておいて」
このような形でお題が降ってくる事もありますが、()の中を言ってくれるとも限りません。下っ端の私が犯してしまったミスは、既にご想像の通り、買収時のプレスや記事を確認し
「買収目的は、XX事業やYY事業の強化とZZな顧客の獲得です!」
「で?」
「(ドッギャーン買収目的調べろ言うたやぁあああん)」
というものです。
ここで、私が答えるべきだったのは、買収の目的はこれこれこれで、それって満たされていない戦略を充足するために行われた訳で、そこから当時の戦略がXXであると読み取れます、と言う事でした。
「買収目的を調べてって言ったけど、それってどのスライドでどんなメッセージを出したい為にその情報を収集してって頼んだか把握していますか?」
単なる作業者になっちゃ駄目だし、もっと意図や論点ってのを意識しないとダメだなあと課題は積み上がる毎日です。
登録:
投稿 (Atom)

